理学療法士yamashitaにインタビュー!!
2026/06/16
【病院勤務と訪問看護の違いについて】
私は回復期病院に7年間勤務し、そのうち4年間は回復期病棟、3年間は外来を経験しました。
回復期病棟では、限られた入院期間の中で在宅復帰を目指す必要があり、予後予測を行いながら退院後の生活を見据えた支援が求められました。
身体機能の改善だけでなく、デイサービスや訪問看護の導入、施設入所の検討など、多職種と連携しながら退院支援を行っていました。
一方、外来では、退院後や発症から時間が経過した利用者と関わる機会が多く、
生活環境や家族背景によってリハビリの継続や生活状況が大きく左右されることを実感しました。
また、病院での関わりだけでは実際の生活場面を十分に把握することが難しく、
「利用者は自宅でどのような生活を送っているのだろうか」
「退院後の生活はどのように変化していくのだろうか」
という思いを抱くようになりました。
そのような経験から、退院後の生活を実際に支える訪問看護ステーションへ転職しました。
訪問看護では、利用者の身体機能だけでなく、その人の生活全体を捉える視点が求められます。
本人の能力のみならず、家族構成や介護力、住環境、地域資源など、利用者を取り巻く環境を含めて支援を行う必要があります。
病院では限られた時間や環境の中で生活を予測しますが、訪問看護では実際の生活の場で支援を行うことができる点が大きな違いです。
また、訪問看護では利用者の人生の最終段階に関わる機会もあります。私は訪問看護に従事して初めて利用者の最期に関わる経験をしました。
回復期病院のリハビリ業務では経験する機会がほとんどなく、利用者や家族の思いに寄り添いながら最期まで支援することは、
訪問看護ならではの特徴の一つであると感じています。
さらに、訪問看護ステーションには看護師が在籍しているため、医療的な視点についてすぐに相談できる環境が整っています。
また、ケアマネジャーや主治医、福祉職などの多職種との連携も欠かせません。それぞれの専門性を活かしながら密に連携することで、
利用者にとってより良い支援につながることを実感しています。
病院勤務では、限られた期間の中で機能回復や退院支援を行うことが主な役割です。
一方、訪問看護では、利用者の生活の場で長期的に関わり、その人らしい暮らしや人生を支える役割を担います。
病院と訪問看護では支援の場や役割は異なりますが、回復期病院で培った予後予測や退院支援の視点は訪問看護においても活かされており、
病院と在宅の双方を経験したからこそ、多角的な視点で利用者の生活を支援できると感じています。
今後も病院での経験を強みとしながら、利用者や家族がその人らしく生活できるよう支援を続けていきたいと思います。
理学療法士 yamashita

